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UKULELE Stones

偶然「ウクレレ・ストーンズ」なるウクレレでStonesの曲を演奏しているCDを見つけて購入。

・ジャケットはSticky Fingersのパロディでやっぱりかっこいい。
・"As Tears Go By"や”Tell Me"等はVocalをウクレレで弾いていてメロディがきれい。
・"Jumpin' Jack Flash"は祭囃子のノリで意外にもとても合っている。本CDでは一番好きなアレンジかも。
・"Brown Sugar"はオリジナルから離れていて、これがその曲だとはわからないのが少し残念。
・Stonesとウクレレって最初は合わないイメージが合ったが、意外にもとても合っていて全体的に良い出来のCDだと思う。

ということで本CDの良さは「意外性」だろうか。

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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の感想

連休中にようやく村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んだ。感想など。

・村上春樹の好きな作品はだんトツ1位「ノルウェイの森」、2位が「国境の南、太陽の西」、3位が「ダンス・ダンス・ダンス」という「喪失3部作」(と勝手に思っている)だ。ここのところ幻想的な作品が続きそれはそれで面白かったが、読後は心の奥底まであまり残らなかったというのが正直な感想だ。そして今回の作品は「国境の南、太陽の西」に近く、読後は久々にずっしりと重かった。
・今回のシロは「国境の南」のイズミに通じるものがある。名古屋/豊橋/浜松という場所もそうだが、昔は奇麗だったのに今はそうでもないというところ。そうフィッツジェラルドの「冬の夢」に出てくる「昔奇麗だったものが今は無くなってしまった」という本当にやるせないあの喪失感からだ。
・つくるが友達からなぜ拒絶されたのか、その謎を解きに行くところは少々怖かった(読んでいる自分も臆病になっていた)が、その理由がわかってつくるの立場で考えると正直安心した。もちろん友達の立場から考えるとその原因は結局わからずじまいで、安心できるもではなく疑問は残ったままだ。そして沙羅の返事や灰田、緑川についても謎のままなのが、やっぱり気になるところである。
・アカもクロもつくるに「もう二度と会えないかもしれないが」と言うところがある。でももう二度と会えないだろうと思わなくても実際本当にそれ以降会えない例などいっぱいある。と考えると逆にこの世に何十億人いる人間の中で、ほんの一部の人間とでも繋がるのは本当に奇跡的な事だとあらためて感じたし、ある意味残酷な事だと思った。当たり前の事ではあるが。
・人の死というのは本当にそこで繋がりが何もかも切れてしまう、非常に厳しい現実である。でも生きていても歳をとるということはそれ以上に厳しい現実かもしれない。もちろん楽しいこともいっぱいあるが、それに迫ってくる厳しさが1秒1秒ずるずると忍び寄るところが恐ろしいと思う。昔のRockの歌にあった「歳をとる前に死にたいぜ」というのがわかる歳に自分がなってきたせいもあるが。
・「国境の南」を読んでからもう20年経つが、当然自分もそのぶん歳をとっている。今回の作品を読んでまた「国境の南」を久々に読み返してみたくなった。今読んだら20年前と違ってどう思うだろうか、というのを確かめたいというのが真意。ただしそれは自分探しの旅と言うほど大げさなものではない(のはずだ)、というのが今の正直な思いである。
・余談だが今回は「やれやれ」という台詞はなかったように思う。

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