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『東京奇譚集』

ついに来た、村上春樹氏の新作。といっても「新潮」で発表された4作品に今回『品川猿』を書き下ろした短編集となっている。

・今までの村上氏の作品は長編の次は本人が一息つくための短編集というパターンであり、その短編集はどれも今一と自分は感じていたが、今回のはおもしろい。最近の村上氏の作品の小難しさが無く、素直に読んでいて楽しめた。
・この本のおかげで、『ねじまき鳥』から『カフカ』『アフターダーク』と続いた一抹の物足りなさがレベルはもちろん違うのだが、気分的にだいぶ解消したように感じた。
・最初にいきなり「僕=村上春樹」が出てきたのにはびっくりした。でも出てきたのは最初だけで、それは特に意味の無い幻のように思えるのだが。
・「腎臓のかたちをした石」は何か『カフカ』を思い出す。
・「品川猿」は何か『ダンス・ダンス・ダンス』(う〜懐かしい!)を思い出す。
・全体を通してなんとなくサリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』を読み終えた時と同じ感じを受けた。そう、おもしろい短編達を一気に読ませてもらったというあの充実感だ。

期待していなかった分も含めて本当におもしろかった。さて次の長編はどうなるかな。

東京奇譚集

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Chaos And Creation In The Backyard / Paul McCartney

Paulの4年ぶりの新作。ジャケットは自宅のbackyardで撮られた14歳の時のPaulの写真とのこと。

・1曲目の"Fine Line"のイントロからPaulらしいイメージですごく期待してしまう。
・でも全体的にはこの曲はすごいというのは無いのだが、それぞれが標準以上の小粒の良い曲が揃っているという感じだ。特に"At The Mercy","English Tea"等は小粒というのにふさわしい曲だと思う。
・また今回はメロディもそうだがPaulの声も良い声をしている。なんかBeatlesの"White Album"の頃を思い出す感じだ。
・"Promise To You Girl"はBrian Wilsonの"Smile"に確信犯的に対抗したかのような曲だと思う。

前作の"Driving Rain"もよかったが、今回のアルバムもPaulらしくて聞きやすくて、さらにお気に入りだ。

Chaos and Creation in the Backyard

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大人のロック! 2005.Autumn

今季号は「来日祈願ストーンズ」の特集である。

・A Bigger Bang Tourの写真が載っている。Keithが少し若返った気がする。
・読者が選んだStones Best 20はSatisfaction,Angie,Jumpin' Jack Flash,..といったまあ無難な所。でもCome OnやUndercoverが入っているのは少し意外。
・Stonesの初来日の模様が載っていた。もう15年も前か。自分も当時2回見に行ったが、記事に書かれている程混乱した様子は無かったように思う。今から思えばそれまでに何回か他のArtistだが東京ドームでライブを体験していたからかも知れない。
・Beatlesの1967年の頃の記事も載っている。この頃はStrawberryやSGT,、Hello GoodbyeやI Am The Walrus等好きな曲が多く、記事を見て今振り返るとやはりすごい時代だと思った。ちなみにOur WorldのJohnとMickが豪華かつ若い。
・Led Zeppelinの1972年の来日公演の検証記事もあった。前年の1971年の初来日の時の評判の良さと比べて、72年のはまだ未発表だった"Houses Of The Holy"からの新曲も多く、さらに髪を短くしたJimmyに対する風当たりも強かったそうであまり評判が良くなかったそうだ。
ちなみに自分の地元、京都会館ホールで最終公演を行っているが、いつもなら3時間くらい平気で演奏するのにこの日は1時間半で終わってブーイングを浴びたらしい。なんでも最終の新幹線で東京に戻って打ち上げをするためだったとか。演奏や見た目よりルーズな感じがするのが彼ららしい。また"Whole Lotta Love"で興奮した女性が舞台に駆け上がって踊ったそうで、何か時代を感じる。
・10月にKeith Emersonが来るそうで。EL&P、ただひたすら懐かしいのみ。

この雑誌は今回初めて買ったが、すごくはまってしまった。

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レコード・コレクターズ 2005/10

今月号の表紙は1970年代初期のStones、特集は「ローリング・ストーンズ的なサウンドとは何か?」だ。

・特集はまず寺田正典氏がJumping Jack FlashからIt's Only Rock'n RollまでをStonesを黄金期と定義し、ギターのリフ、5弦ギター、スライドギターを中心に音楽理論的に分析している。今までいろいろストーンズサウンドを分析した文章を見てきたが、今回のは視点も広く納得できることも多くて、一番良かったと思う。
・新譜"A Bigger Bang"の記事も当然書かれているが、その記事の中で書かれていた「1990年代以降を解く鍵はBill Wymanとセンターステージ」という主張もすごく納得できる。
・そのBill Wymanのインタビューも載っていてびっくり。今でも毎週Charlieに会っているらしい。「来週からStonesのワールドツアーのリハが始まるって(Charlieが)言っていたけど、本当にStonesのメンバーでなくてよかったよ(笑)」とのこと。ビルらしい。

その他、George Harrisonの"The Concert for Bangladish"がCDだけでなくDVDでも出るらしいし、Pete Townshendのソロになってからのベストも出るとのこと。
Live8も11月にDVDが出るし、何か年末に向けて出費がかさみそうだ。

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Sound & Recording 2005/10

今月号は山下達郎が表紙。今月号は内容的には興味のある記事はあまり無かったが、付録のソフト・シンセ・カタログを目当てに購入(しかし付録の分、今月号は1,100円といつもより高い)。

・付録を見て初めて知ったのだが、KORG Legacy CollectionのMS-20が、MS-20のソフト音源とMS-20 Controllerのセットでバラ売りされるとのこと(10/1発売)。前からMS-20のControllerは飾りとしても(?)興味があったが、19,950円ということもあり衝動買いしてしまいそうだ。
・また同じくKORG M1も出るとの事。また当時は別売りのカード音色ライブラリも添付されているとのことで、今更ながらパーソナルコンピュータの進化を感じる。
・その他中吊り小雑誌として「Low FREAKency」という「ベース録音を愛するクリエイターのための低音専門誌」もついている。中身もいいが、白のベースと黒のオープンリールの写真がいいなあ。

ということで今月号はKORGかな。

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A Bigger Bang / The Rolling Stones

Amazonより輸入版CDが到着。5回くらい聞いての感想を。

・いかにもStonesという曲もあるが、全体的に今までとは少し違うサウンドで、これが21世紀の(もう5年経っているけど)Stonesという感じか。またさすがに昔と比べてミディアムテンポの曲が多いように感じた。
・今回はサポートメンバの参加も少なく、メンバー中心のギターアルバムで、シンプルかつ力強く聞きやすい。音がセンターに集まっていて、どたばたした感じも良い。
・一番のお気に入りは"Back Of My Hand"。今の時代になってこんな曲が新曲として聴けるなんてすごくうれしい。ちなみに演奏はMick,Keith,Charlieの3人だけでRonnieは参加していない。CDジャケットの姿も精彩無く今回のツアーの写真もほとんど出ていないような気がする。アル中がまだ直っていないのかな。気になる。
・"Streets Of Love"はStonesのバラードにしては最初に聞いた時から気に入った(Stonesのバラードって後からじわじわ気に入るパターンなので)。ライブで観客が一緒に歌う姿が思い浮かぶ(今回のツアーではまだ演奏されていないようだが)。
・"Oh No,Not You Again"、いいですねえ。これがStonesだと突き放したようなノリが良い。
・Keithの曲が2曲入っていると聞いていたので、最後の曲はKeithのバラードかなと思っていたが、最後はKeithでもアップテンポの曲だった。やっぱり最後の曲はこう終わりたい。

1曲1曲「これはすごい」という感じではないが、全体を通して聞くと「これはすごい」という感じのアルバムだと思う。そういう意味で佳作だと思う。

A Bigger Bang / The Rolling Stones

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『マインドマップ・ノート術』

最近また静かなブームになっているようなマインドマップの新刊。本屋でたまたま見つけて早速購読。

・著者はブザン・ジャパンのマスタートレーナーであるウイリアム・リード氏という米国人だが、日本来て30年くらい経っていて、今回も自分で日本語の書籍を書いたようだ。
・ブザン・ジャパンのマスタートレーナーらしく、脳の働きから鍛え方といった所から書かれており、さらにフォトリーディング的な所も書かれている。
・本題のマインドマップの所は、ブザン氏の本を読んでいればそれほど新しいネタは無いと思う。でもこちらの方が読みやすく見やすいため、初心者にも向いていると思う。
・全ページカラーのため、マインドマップが見やすい。でもそのため価格は1500円と少し高い。
・この本にはブザン・ジャパンのマークと「本物のマインドマップを使用している事をブザン・ジャパンが確認、許可していることを証明します」という注意書きが書かれている。これから出るマインドマップ関連の書籍や記事にはこのマークが必ずついて回るのかもしれない。

ということで、本家に次ぐマインドマップの解説本が出たという感じで、特に本家を読んでいないが最近興味が出てきた人にはお勧め。

記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術

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Rolling Stones iPod Cover

Stones Official Siteで見つけた、A Bigger Bang Tourグッズとして新しく?出たiPod用カバー。

実物を見ていないが、ナイロン製なのに約2200円ということで少し高めの"グッズ価格”’である。写真を見る限り、ナイロンという事で少し安っぽそうだし、色もiPodに合わせて白の方が良かったし、"iPod"ではなく"i-Pod"と誤記されているし、iPod 4Gでなく少し古い3Gと組合わさったサンプル写真だしということで突っ込みどころも満載だ。

実物見たら勢いで買ってしまうかも知れないが、これだけではなくやはり"iPod Stones Special Edition"が欲しいものだ。
9/7のApple Special Eventで合わせて発表しないかな?

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